3D制振装置(制震装置) MERベースタイプ|日本制震システム

交通振動

実証実験のレポート

今から4年前ほど、弊社製品を取り扱って頂いているビルダー様より、交通振動で悩まれていた施主様の建て替え工事がある情報を頂きました。ベースタイプとピロータイプ(油圧ダンパー)を併設すれば効果あるかとの話が発端で、施主様宅に設置させて頂きました。現場は東京都立川市から神奈川県川崎市を走行するJR南武線沿線で立川駅から西国立駅間の線路沿いのお宅でした。JR南武線は上下線合わせて1時間に15本ほど、貨物列車も2本ほど走行している路線です。建物まで線路からわずか10M程の立地でお引渡し前日にビルダー様を通じお施主様から承諾を頂き振動のフィールドテストを実施させて頂く事になった結果をご覧ください。

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交通振動

同じ時間、同じ揺れを観測する為に、振動測定器を3台用意し建物外部に1台、建物1階リビングに1台、建物2階寝室に1台設置しました。電車通過時の記録となります。

測定点

フィールドテスト結果

例えば検証1のX軸を測定点毎に見て行きますと、建物外部は68.2の数値を表しております。この数値の単位は表の下にも記載しておりますが、dB(デシベル)で有名なのは音の単位で良く耳にします。音も空気の振動を伝達する事で振動は全てデシベルで表されます。

フィールドテスト結果 表

また、建物外部の68.2デシベルの数値は一番下の振動の目安の表から見ますと65~75デシベルに該当し、階級2になる事が分かります。こちらの階級とはご存じかと思いますが俗にいう震度であり、正式には震度階級と言います。要は建物外部が震度2の揺れが観測された事になります。この振動の目安の表は気象庁や環境省のHPより引用しております。
建物外部が68.2デシベルを表した時、建物1階は47.1デシベル、建物2階は48.7デシベルとなりました。振動の目安の表から見ると55デシベル以下は階級0で人は揺れを感じないと記載されております。結論は建物外部が震度2の時建物内部は震度0となります。

振動の目安

振動の目安 表

交通振動は短周期振動でタテ揺れが生じると言われております。タテ揺れはZ軸となる為今回の測定対象にしました。X軸の下にZ軸があります。建物外部が70.2デシベル震度階級2の時、建物1階が62.1デシベル、建物2階が63.9デシベルを示しました。いずれも震度階級1に相当しZ軸にも効果がある事が分かります。日本で唯一タテ揺れにも効果がある制震装置という事です。X軸に戻りますが、この結果より建物外部と建物1階の低減率を計算しますと、21.1デシベルの低減がありました。建物外部の68.2デシベルから割り返してみますと、この施主様宅では地震時のエネルギーも30.9%吸収する結果と言えます。但し全てに当てはまりはせずに、間取りも異なり、外装仕様等で重さも変わり、1本1本の柱に掛かる荷重も1件毎に変わりますので今回の施主様宅の間取りが前提である事は承知の上での参考数値となります。

結果 外部震度2から、建物の中は
XY方向で震度「0」
Z方向で震度「1」に

交通振動

交通振動

交通振動、工事振動にも効果的


『MER-SYSTEMベースタイプ』は、地震の揺れ以外にも交通振動、工事振動を抑えることにも、その効果を発揮します。
『MER-SYSTEMベースタイプ』ならではの振動・衝撃吸収能力が活かされ、
(1)特急電車通過振動
(2)重量トラック通過振動
(3)ランダムな工事振動
に対する測定で高い成果をあげました。



工事振動波形


工事振動波形


▲ MER-SYSTEMベースタイプなし

▲ MER-SYSTEMベースタイプあり



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