01 「日本初・日本唯一」の技術

クロスピン

あらゆる⽅向からの
揺れと建物の「ねじれ」に対応する
「日本初・日本唯一」の
クロスピン構造を搭載。

従来の制振ダンパーのジョイント部分は固定されています。
MER Systemクロスタイプはジョイント部分に「クロスピン構造」を採⽤し、
あらゆる⽅向からの揺れに対応します。
⽇本初であり⽇本唯⼀の画期的な構造です。

多方向からの揺れに対応

建物は横軸のX・Y⽅向それぞれに、地震や⾵から耐えるため、筋交いや構造⽤合板等の耐力壁を設置しています。しかし、縦横だけでなく斜めから⼒が加わって揺れたり、窓や間取りが原因で耐力壁のバランスが悪い(偏⼼が⼤きい)建物が揺れたりすると『ねじれ』という変形を起こします。このような場合も、クロスピンが可動することにより『あらゆる⽅向からの揺れに対応』します。

斜めから力が加わった際の「ねじれ」現象。
重心と剛心の距離が離れていると起こる「偏心」。

建物の構造躯体と製品本体の負担軽減

建物が斜めに揺れる場合やねじれが起きた場合、柱や梁(桁)と制振ダンパー本体のブラケット(取付金具)に、テコの原理で⼤きな負担がかかります。このことにより、柱や梁(桁)等の構造躯体にめり込みが起き、隙間が⽣じることで、制震ダンパー100%の性能を発揮することができません。制振装置MER Systemクロスタイプは、クロスピンが可動することで、建物の躯体と製品本体の負担を軽減し、何度地震が起きても100%の効果を発揮し続けます。

建物の構造躯体と製品本体の負担軽減

古い建物への設置が可能

古い建物で柱等の構造躯体そのものがねじれている場合、クロスピン構造によりブラケット(取付⾦物)が可動することで、柱等の構造躯体の⾯と隙間なく取付けることが可能です。

古い建物への設置が可能
クロスピン

専⽤ブラケット

躯体への影響と
施⼯性を考えた
専⽤ブラケット

揺れが発生した際、その負荷は「梁」「柱」の取付部分に集中します。
その「梁」「柱」への負荷を低減するように、専用ブラケット形状を設計しています。

専⽤ブラケット
ビス穴の間隔
一直線にならないようにビス穴を配置することで、取り付けた際に柱や梁が割れないよう配慮しています。
ブラケット形状
金属疲労や破損を起こしづらいよう、ブラケットの曲がり部分を直角ではなく曲線にしています。
ブラケットサイズ
制振ダンパー本体とのジョイント部分を中⼼にブラケット端部の⻑さを変えていることで、在来軸組⼯法や枠組壁⼯法(2×4, 2×6)でも制振ダンパーの効果を発揮する理想な⾓度で設置をすることができます。